あなたのことはそれほど、大好きなドラマ
世代間の不幸の連鎖(美都、麗華)、妥協する結婚批判、丁寧な暮らし批判(小田原)、そして批判者・視聴者(香子)、にたいする考察、などちょいちょい鋭い視点が光る一方で、みつのアホさと、りょうちゃんの狂気への怖いもの見たさを煽るコメディ調なところが大好き。
6月13日の放送は、小田原の感情の吐露が良かった。
lgbtは昔よりは、理解は深まってきているかもしれないが、それでも本人は辛いだろうし、永遠にかなうことのない片思いを一途にする姿は、単に愛だな。
諦めたように ごめんな、という演技が良かった。静かに感動した。
好きな相手に愛されることを願うのは欲深いのか。
そのあともちゃんとみつの引越しを手伝っていて、あんなこと自分にはできないな、と感じた。強い、ということはこういうことなのだろうか。
今回は、麗華と院長の会話のシーンも好きだな。
あとは、香子が院長にみつのことを話すところも好き。
自分が絶対的に正しい立場で批判するのは気持ちがいい、また、不倫のような「人間してる」行為に対する憧れ、これはまさに私たちのことじゃないか。
ネットなんて、私たちなんて。そういうものなんだろうな。
あと、子供が親を選ぶ、のくだり。
みつは選ばれたかった。有島には選ばれなかった。親にも恵まれなかった。誰かに認められたかった。依存したかった。
そして妊娠していないことがわかったとき、
私今、空っぽだ、と呟く。
こんなもんだ
ただの馬鹿な女の不倫ドラマでは決してない。